オリ連覇の立役者はやはりエース山本 後半戦は負けなし

【オリックス-楽天】リーグ優勝が決まり、歓喜に沸く山本(中央)らオリックスナイン=10月2日、楽天生命パーク(斎藤浩一撮影)
【オリックス-楽天】リーグ優勝が決まり、歓喜に沸く山本(中央)らオリックスナイン=10月2日、楽天生命パーク(斎藤浩一撮影)

オリックスが楽天を下して約2分後。球場のビジョンでソフトバンクの敗戦が映し出されると、ベンチ前にいたオリックスナインはグラウンドへ飛び出した。2日に楽天生命パーク宮城で逆転でのリーグ連覇を達成。胴上げで5度宙に舞った中嶋監督は「頑張った選手を誇りに思う。おめでとう」と目を潤ませながらナインを祝福した。

最大借金7、首位との最大ゲーム差11・5から、最終戦で奇跡の逆転優勝。ソフトバンクと勝率は全く同じだが、今季の対戦成績で上回るオリックスの連覇となった。巻き返せた原動力は自慢の強力投手陣。その中心にいたのが、最多勝、最優秀防御率など2年続けて先発投手のタイトルを独占したエース山本だ。

直球、フォークボール、カーブと投球の精度は投げるたびに上がった。打者との駆け引き、フィールディングを含めて球界ナンバーワン投手であることは誰もが認めるところだ。今季限りで引退する能見兼任コーチは「由伸(山本)は僕が思っているのと次元が違う。芯がしっかりあるし、自分のやるべきことを分かっている」と評する。

今季は6月18日の西武戦でノーヒットノーランを達成。7月23日のソフトバンク戦で10勝目を挙げて以来、負けていない。勝負の9月は5試合に先発して4勝。絶対的エースがチームに勇気を与え続けた。

前半戦、チームは新型コロナウイルス禍に加え、中心選手の故障、不振で得点力不足に陥った。それでも投手たちは粘り続けた。山本に勢いをもらい、宮城、田嶋の両左腕が白星を重ねた。救援陣も阿部、本田、宇田川ら昨季にはなかった戦力が台頭。中嶋監督は優勝インタビューで「うちがここまで来られたのは投手のおかげ。野手は頑張って」とハッパをかけた。

チームはCSを戦い、昨季はヤクルトに敗れた日本シリーズ進出を目指す。宮城と肩を組みながら、胴上げを囲んだ山本は「投げる試合は絶対に勝つ」とフル回転を誓った。(鮫島敬三)

オリックスがリーグ連覇 最終戦で逆転劇

 

 


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