凱旋門賞特集

「最強馬不在」吉と出るか 日本馬最多4頭が悲願へ

競馬の世界最高峰レースの一つ、第101回凱旋門賞(GⅠ)が日本時間10月2日午後11時5分、フランスのパリロンシャン競馬場2400メートル芝コースで行われる。日本馬は過去最多の4頭が出走。GⅠ3勝のタイトルホルダー、ダービー馬のドウデュース、昨年の雪辱を狙うディープボンド、海外経験豊富なステイフーリッシュが高い壁に挑む。1969年の初挑戦以来「2着」が最高の日本競馬関係者にとって悲願の頂点に立つことができるか。(運動部 佐竹修仁)

日本のエース、タイトルホルダー

出走すれば、頂点に最も近いと目された10戦無敗の〝最強馬〟バーイード(英国、牡4歳)が出走を見送り、日本馬にとって悲願の実現がぐっと近づいた今年の凱旋門賞。期待が高まるのは、天皇賞・春、宝塚記念を連勝し、古馬のトップに君臨するタイトルホルダー(牡4歳、栗田徹厩舎)だ。海外ブックメーカー(賭け屋)のオッズも上位につける。

9月8日から美浦トレーニングセンターのウッドチップコースで本格的な調整に入った。16日に出国、現地入りして調教を重ね、28日に芝の直線コースで横山和生騎手を背に最終追い切り。栗田調教師は「馬場とコンディションをつかんでもらえた。良い追い切りだった」と満足げ。横山和騎手も「リズムや精神状態を確認できた」と臨戦態勢は整った。

パリロンシャン競馬場は横山和騎手にとって初参戦。ひと足早く14日から4日間の日程で現地に赴き、1600メートル芝の一般レースに騎乗した。直線で伸びを欠き8頭中8着。だが、馬場の硬さや芝の状態などの感覚は体得できたはず。大舞台への準備が整う。

三歳馬最強、ドウデュース

今年のダービー馬、ドウデュース(牡3歳、友道康夫厩舎)は9月11日に同競馬場で行われた前哨戦ニエル賞(2400メートル芝、GⅡ)に出走し、人馬ともに経験を積んだ。同月2日にフランス着。シャンティイのパスカル・バリー厩舎に滞在し、7~28日にかけて行った追い切りは全てスタッフが騎乗した。友道調教師は「ジョッキー(武豊騎手)に乗ってもらうと仕上がりすぎてしまうかと思い、うちの助手で最後まで調整することにした」。

11日の前哨戦は1番人気だったが、7頭立ての4着に沈んだ。だが、厩舎関係者に不安の表情はない。

鞍上の武騎手は「本番に向け、スクーリング(予行演習)という意味合いもあった。これから上がってくるでしょう」。友道調教師も「ロンシャンの馬場を経験できたのはよかった」と出走の意義を強調する。28日の最終追い切りでは直線への入り方など課題をクリアできたという。武騎手にとって凱旋門賞は今回で10度目のチャレンジ。最高位は3着。会心のガッツポーズが見られるか。

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