ノーベル平和賞候補に露やベラルーシ反体制派 専門家予想

ベラルーシ反政権派のチハノフスカヤ氏(ロイター)
ベラルーシ反政権派のチハノフスカヤ氏(ロイター)

【ロンドン=板東和正】ノーベル平和賞のウオッチャーとして知られる国際平和研究所(オスロ)のウーダル所長は、今年の受賞者の最有力候補にベラルーシ反体制派、チハノフスカヤ氏とロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏をあげた。

ウーダル氏は、チハノフスカヤ氏について、強権的なベラルーシのルカシェンコ政権に「非暴力の姿勢で挑戦している」と指摘。同国での公正な選挙などを求める「指導的役割を担っている」と評価した。ナワリヌイ氏について「ロシアで民主主義を求める非暴力闘争で中心的役割を果たしてきた」と分析した。

チハノフスカヤ氏とナワリヌイ氏はロシアによるウクライナ侵攻を批判しているとし、両氏の受賞は「ロシアの侵略と(同国を支援する)ベラルーシへの明確な抗議となる」とした。

ウーダル氏は、3月にウクライナへの侵攻を直ちに停止するようロシアに命じた国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)も有力視。「違法な戦争を止めようとした試み」を評価した。インドで宗教的理由による憎悪犯罪(ヘイトクライム)の被害者を支援する作家ハーシュ・マンダー氏の受賞も予測した。

ウーダル氏は、平和賞が民主化運動や人権侵害の救済に焦点を当てることは重要と指摘。2014年の香港民主化要求デモ「雨傘運動」を率いた民主化活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏や羅冠聡(ネイサン・ロー)氏のほか、中国当局を批判して投獄中のウイグル族の経済学者、イリハム・トフティ氏を候補にあげた。

ロイター通信などによると、ウクライナのゼレンスキー大統領やスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんの受賞も予想されている。

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