全国屈指の秘境路線として知られ、2011年7月の新潟・福島豪雨で被災したJR只見線は1日、不通が続いていた会津川口(福島県金山町)―只見(同県只見町)間27・6キロに列車が通り、11年ぶりに全線再開した。しかし再開区間以外で車両故障があり、約4時間にわたり運転を見合わせた。多くの鉄道ファンらがバスへの乗り換えや駅での足止めを強いられ、混乱の初日となった。
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会津川口駅に入る列車を出迎える地元の人や駅員ら=1日午前、福島県金山町(鴨川一也撮影)
小出(新潟県魚沼市)発の上り列車が午前7時11分、満員状態で只見駅を出発し会津川口駅まで走った。一方で会津若松(福島県会津若松市)発の下り列車が午前7時ごろ、同県会津坂下町の塔寺―会津坂本間で非常ブレーキが作動し停車。乗客約210人がバスに乗り換えた。会津若松発の記念列車「再会、只見線号」は2時間半遅れで運行した。