核使用に伴う結果「露側に伝達」 米補佐官

サリバン米大統領補佐官(ロイター=共同)
サリバン米大統領補佐官(ロイター=共同)

【ワシントン=渡辺浩生】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は30日の記者会見で、ウクライナがロシアによる東・南部4州の併合を受け北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請すると表明したことについて「現時点でウクライナを支援する最良の方法は同国を現実的にしっかりと支えることだ」とし、軍事支援を優先させる考えを示した。

ロシアが併合4州を核防衛の対象としたことについて、サリバン氏は「差し迫った核兵器使用に関する兆候は現時点では見られない」との分析を示した。

米国はロシアがウクライナで核を使用すれば「破滅的結果」をもたらすと警告しているが、サリバン氏は「結果の範囲、米国がとる行動の種類についてロシア側に直接的に伝える機会をもってきた」と強調。ただ「公に知らせるつもりはない」と述べ、露側に伝達した内容の言及は避けた。

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