実録:ソーラーパネルを家に設置してみたら、電力消費に対する意識が激変した

求められる法改正

家庭にソーラーパネルが設置されると、概してその家の「エネルギー使用量は増えます」と、Imperial Solarのパネル設置担当プロジェクトマネージャーのチャーリーズ・コリアーは言う。

再生可能エネルギーの前にさまざまな政治的な壁が立ちはだかっていることを思うと、設置した人の「心境の変化」を論じることには違和感を覚えるかもしれない。

だが、政治は感情によって動いている。だからこそ、世界が再生可能エネルギーだけで電力をまかなうようになれば豊かさが増し、人々は猛スピードで走るスポーツカーに乗り、設備の整った住宅で何不自由なく暮らせるようになると、再生可能エネルギー推進派はいま声高に宣伝しているのだ。

「充足感を得られるようにすることが課題です」と、エネルギー思想家のグリフィスは指摘する。ソーラーパネルや風力発電、蓄電池、バッテリーを兼ねるEVを含む巨大な送電網を構築すれば、再生可能エネルギーは頼れるエネルギー源となり、化石燃料で発電した現行の電気代よりはるかに安価になると、グリフィスは著書に記している。

グリフィスは祖国のオーストラリアで、すでにそういった事例を目の当たりにしている。住宅の30%にはソーラーパネルが設置され、米国で自分が導入時に払った設置費用の4分の1ほどで導入できているのだ。

グリフィスによると、米国でも設置費用をもっと安くできるという。ただし、そのためには都市計画法や建築基準法などを改正し、行政手続きを簡素化し、州政府が法的義務と送電網への接続に関する規則を改定する必要もある。

米国での価格障壁は人件費や材料費ではなく「規制に問題があります」と、グリフィスは言う。「人々が望めば、すぐに変わるかもしれません」

わたしたちも動き出すべきである。ソーラーパネルを設置すれば、暮らしが楽しくなることを保証しよう。

(WIRED US/Translation by Yasuko Endo/Edit by Naoya Raita)

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