北ミサイル短距離でも技術向上か 日本政府、長距離警戒

北朝鮮が今年1月に実施した中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験(朝鮮中央通信=共同)
北朝鮮が今年1月に実施した中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験(朝鮮中央通信=共同)

北朝鮮が1週間に4回という前例のない頻度で弾道ミサイルを発射し、日本政府は警戒を強めている。1日に発射したミサイルはいずれも短距離で日本から離れた北朝鮮東岸付近に落下したが、北が着々と技術向上を図っているとの見方もあるためだ。今後、日米を射程に収めるICBM(大陸間弾道ミサイル)など長距離ミサイルの発射も想定される。

北朝鮮は今年に入り、弾道ミサイルなどを22回発射した。1月は1カ月で7回だったが、今回のような短距離のミサイルの発射を6回繰り返した後、最高高度2千キロに及ぶ長距離ミサイルを発射した。防衛省幹部は「短距離を繰り返して技術的なデータ収集を進めている可能性もあり、油断はできない」と指摘する。

1日の発射は、9月30日に日米韓3カ国が5年ぶりに対潜水艦共同訓練を行ったことへの北朝鮮の対抗措置という見方もある。5月に韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が発足し、日韓両政府は局長級や閣僚級でミサイル対応を協議するなど、(ムン・ジェイン)前政権と比べて安全保障面の連携が進みつつある。

北朝鮮は16日からの中国共産党大会終了後に7回目の核実験に踏み切る可能性も指摘されており、核の運搬手段となるICBMの発射に及ぶ恐れもある。(市岡豊大)

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