秋季千葉県高校野球

2日決勝 専大松戸VS成田 いずれも関東大会に出場

十一回表、勝ち越しとなる適時二塁打を放った専大松戸の3番・中山=1日、県野球場(前島沙紀撮影)
十一回表、勝ち越しとなる適時二塁打を放った専大松戸の3番・中山=1日、県野球場(前島沙紀撮影)

第75回秋季千葉県高校野球大会は1日、県野球場(千葉市稲毛区)で準決勝2試合が行われ、専大松戸が市船橋を5―4で、成田が拓大紅陵を5―3で下し、決勝進出を決めた。決勝は2日、同球場で行われる。また、専大松戸と成田は、22日から埼玉県で開催される秋季関東大会への出場権を得た。専大松戸は2年ぶり2回目、成田は16年ぶり7回目の出場となる。

準決勝第1試合では、専大松戸と市船橋が対戦。専大松戸は二回表、2つの四球で1死一、二塁の好機を作ると、8番・広川の適時打などで2点を先制。その裏、市船橋は1死二塁から7番・上林が適時打を放ち、1点を返す。しかし、四回表、専大松戸は7番・上迫田の右越え本塁打が飛び出すなど、2点を加えリードを広げる。

専大松戸の投手・平野を打ちあぐねた市船橋打線は八回、安打と四球などで2死満塁の好機を作ると、代打・江川の当たりが遊失を誘い、1点差とする。さらに7番・上林が右前適時打を放ち、同点に追いつくと、試合は延長戦へ突入。十一回表、専大松戸は2死一、二塁で、3番・中山が「(八回の)エラーを取り返したかった」と適時二塁打を放ち、1点を勝ち越した。その裏、平野は無死三塁のピンチを招いたが、後続を打ち取り、11回173球の熱投を見せた。

第2試合は、成田と拓大紅陵の対戦。二回表、成田は1死二、三塁のチャンスを作ると、7番・鈴木の犠飛と8番・田中の適時打で2点を先制した。その裏の拓大紅陵も1死三塁で7番・小嶺が適時打、9番・竹内が犠飛を放ち、試合を振り出しに戻した。

9回112球で完投した成田のエース・斉藤=1日、県野球場(久原昂也撮影)
9回112球で完投した成田のエース・斉藤=1日、県野球場(久原昂也撮影)

その後、成田は五回、2番・新井のスクイズと3番・加古の適時打で4-2と勝ち越しに成功。八回には7番・鈴木が適時二塁打を放ち点差を広げた。

拓大紅陵は九回に、7番・小嶺がこの日2打点目となる適時打で1点を返すも反撃には及ばず、成田が拓大紅陵を下した。

成田の尾島治信監督が「修正能力が高くエースらしい」と評価する投手・斉藤は、序盤に2点を失うも立て直し、112球の完投。斉藤は試合後、「序盤慎重になりすぎたが、気持ちが大事だと切り替えることができた」と振り返った。

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