浪速風

暗い物価上昇の秋

きょうから10月、天高く馬肥ゆる秋だが、今月から始まるのは食品の値上げラッシュのピークだという。帝国データバンクのまとめでは、今年は累計2万品目超の値上げが予定されており、その3分の1に当たる約6500品目超の値上げが今月行われるというのだ

▶ロシアによるウクライナ侵攻で原材料価格が高騰したためだが、これに追い打ちをかけたのが円安だ。政府・日銀が市場介入にまで踏み込んだものの、日米の金利差は今後も拡大すると見込まれている。景気が回復途上で賃上げの動きが弱いわが国に対し、米国は8%を超える物価上昇ながら賃上げが続き、景気も堅調なためだ

▶バブル経済当時は、商品の値段が上がっても給料も上がる「明るい物価上昇」だった。「暗い物価上昇」の秋、いつになれば日が差すのか。値上げ対象には輸入品が多いという。地元産の野菜など、値上がりしていないものを上手に見極めて、この山を乗り越えたい。

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