「日本一高額」返上へ 北総鉄道が値下げ、通学定期は64%引き

沿線自治体と協力して運行が始まった北総地域のPR電車=8月31日、千葉県印西市(小野晋史撮影)
沿線自治体と協力して運行が始まった北総地域のPR電車=8月31日、千葉県印西市(小野晋史撮影)

北総鉄道(千葉県鎌ケ谷市)は1日、割高とされてきた北総線(京成高砂~印旛日本医大)の運賃を値下げする。特に通学定期の値下げ率は64・7%と大きく、沿線自治体への若い世代の入居促進による利用者数の維持を図る。切符や通勤定期を含めた全体の値下げ率は15・4%で、長らく言われてきた「日本一高額な鉄道」の汚名を返上。同社は値下げを「新たな出発点」と位置づけ、関係者と協力して沿線活性化を目指す。

同社によると、通学定期は京成高砂~印西牧の原駅間で6カ月の場合、現行の8万950円から2万6950円へと5万4千円引きとなる。定期券の払い戻しを伴う買い替え需要に備え、7日まで東松戸、新鎌ケ谷、千葉ニュータウン中央駅で窓口の営業時間を始発から終電までに延長する。

切符を現金で購入する場合、初乗り運賃は現行から20円引きの190円。値下げ幅が最大なのは乗車距離が12~14キロの中距離帯で、100円引きの480円となる。同社は「路線内の移動を促進し、沿線の活性化につなげたい」とする。

値下げの背景には累積赤字の解消がある。平成11年度には447億円に達したが、創立50周年を迎えた今年度には解消する見込み。

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