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偏西風

実力主義の文楽、研修生出身者活躍 応募減に課題も

文楽人形遣いの研修風景。第一線の人形遣い(吉田玉男さん㊧)が研修生に手取り足取り教える=大阪市中央区の国立文楽劇場(提供・国立文楽劇場)
文楽人形遣いの研修風景。第一線の人形遣い(吉田玉男さん㊧)が研修生に手取り足取り教える=大阪市中央区の国立文楽劇場(提供・国立文楽劇場)

伝統芸能の世界でつねに課題となるのが後継者の育成だ。戦後、文楽をはじめ各ジャンルで後継者不足から芸の継承に危機感が強まった。独立行政法人「日本芸術文化振興会」では半世紀以上前からプロの歌舞伎俳優や文楽の技芸員を育成するための無料の研修生制度を行っており、なかでも成果をあげているのが文楽といわれている。いまや全技芸員の半数以上が研修生出身者。そんな文楽も近年、研修生志望者が減少しつつある。今年で文楽の養成事業が始まって50年、成功の要因と課題を探った。

3月、大阪市内で、令和3年度の大阪文化祭賞の贈呈式が行われた。大阪の文化芸術にすぐれた成果をあげた舞台芸術人に贈られる賞。晴れがましい式典に少し恥ずかしそうに現れたのは、奨励賞を受賞した文楽太夫の豊竹靖太夫(とよたけやすたゆう)さん(43)だった。

その姿を見たとき、ふと20年ほど前、若き日の靖太夫さんの取材をしたときのことを思い出した。入門前の研修生時代、慣れぬ浴衣姿で苦しそうに正座をしながら義太夫節を語るための基本の大阪弁のイントネーションを学んでいた。

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