くら寿司、スシロー、大阪王将…関西外食も値上げの秋

10月1日から新価格での営業が始まる回転寿司チェーン「くら寿司」の店内=30日午後、大阪市港区(柿平博文撮影)
10月1日から新価格での営業が始まる回転寿司チェーン「くら寿司」の店内=30日午後、大阪市港区(柿平博文撮影)

原材料価格の高騰などを受け、10月から値上げに踏み切る外食チェーンは多い。輸入食材や小麦粉、食用油などを使った業態で値上げの動きが目立ち、関西の外食チェーンでは中華料理店の「大阪王将」が1日から、ドーナツ店「ミスタードーナツ」は11月に今年2度目の値上げを実施する。安さを売りにしていた回転ずしもその一つで、2大チェーンでは1日からそろって代名詞の「100円ずし」が姿を消す。

くら寿司では1日から、税込み110円のメニューを115円に値上げする。代名詞だった「100円ずし」は消えるが、一方で高価格帯の220円を165円に下げることにした。広報担当者は「高価格帯の値下げで1人当たりの客単価を伸ばせるのでは」とみる。

ただ、「今回の価格改定について想定したほど客への認知が広がっていない」といい、9月中の駆け込み需要がない。その分、「10月以降の客足にどんな影響が出るか」と警戒を強めている。

値上げを翌日に控えた9月30日、大阪市港区の「くら寿司」で友人と食事を楽しんでいた大学3年生の済城朱里さん(21)は「値上げは知らなかったが、(値上げ幅が)5円なら気にならない。来店を減らそうとは思わない」と話す。そのうえで「これまで取りづらかった220円の皿を食べやすくなる」と歓迎。他の男性客からは「値上げは仕方ない」と一定の理解を示す声も聞かれた。

業界最大手の「スシロー」も同じく1日から税込み110円が120円に、330円は360円になる。ただ10日までに店内利用すると、5%を割り引くクーポンをレシートに印字して配る期間限定キャンペーンを投入するなどして客のつなぎ止めを図っている。

提供するギョーザ「元祖餃子」を、1日から1割ほど値上げするのは中華料理チェーンの「大阪王将」。消費税増税時を除き、値上げは平成27年5月以来、約7年ぶり。いずれも税込みで1人前6個、西日本の店舗では245円から270円に、東日本では265円から290円とする。食材を中心とする原材料価格の高騰や人件費の上昇などを受け、「価格を維持することが困難な状況と判断した」としている。

ダスキンは展開する「ミスタードーナツ」のドーナツやパイなど全商品の9割に当たる42品目を11月25日から10~30円値上げする。3月に続き今年2度目の値上げで、定番人気の「ポン・デ・リング」は持ち帰りで129円が151円となる。「小麦粉や食用油などの高騰を受けて3月に価格を改定したが、ウクライナ情勢や円安の影響で包装材や物流費などの上昇も続いている」(広報担当者)とした。(田村慶子)

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