東京・赤坂の建設現場事故 現場責任者ら書類送検 警視庁

警視庁=東京都千代田区
警視庁=東京都千代田区

東京都港区赤坂のビル建設現場で昨年3月、鉄パイプ製の資材が落下し、直撃した男性作業員=当時(43)=が死亡した事故で、必要な安全対策を怠ったなどとして、警視庁捜査1課は29日、業務上過失致死容疑で、工事元請け「高松建設」(大阪市)の現場責任者の男(55)ら3人を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。3人全員に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けるとみられる。

捜査関係者によると、書類送検されたのは、現場責任者の男のほか、工事を監督する立場にあった同社社員の男(29)と、別会社に所属するクレーンの運転手の男(48)。現場責任者は「(安全確認について)細かく指示していなかった」などと容疑を認めているという。

事故は昨年3月9日午前11時半ごろ発生。鉄パイプ製の資材(重さ5・6キロ)計112個をクレーンでつり上げて移動させていた際、資材を固定していたワイヤが外れ、9階部分から、うち48個(計約270キロ)が約30メートル落下し、1階通路にいた男性作業員が下敷きになった。男性作業員は搬送先の病院で死亡が確認された。死因は外傷性ショックだった。

捜査1課の調べでは、現場ではクレーンで資材を動かす際、1階通路の安全を確認せず作業に着手。通路を通行止めにするなど必要な安全対策を怠った結果、事故につながったと判断した。

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