日本維新の会の藤田文武幹事長は29日の記者会見で、立憲民主党と交わした「国会内で共闘する」との合意をめぐり、同日に開かれた常任役員会で大阪府議団から経緯の説明を求める申し入れがあったと明らかにした。藤田氏は「経緯を説明し、皆さん納得いただいた」と述べ、府議団側の理解を得たと説明した。
合意は近く始まる臨時国会で6項目の政策事項に関し両党が協力するとの内容で、21日に両党の国対委員長が会談して合意した。ただ、事前の周知がなかったこともあり、党内に反発も広がっていた。
役員会では府議団側が「立民とは大阪都構想でも激しい戦いをやってきたし、支援者からも説明を求められる」として、馬場伸幸代表らに丁寧な情報共有を要請。馬場氏は合意に至った経緯や、立民との選挙協力は全く考えていない旨を説明し、出席者全員から理解を得たという。
藤田氏は会見で「話題性のある『共闘』というところが切り取られて報道が転がっていった経緯もある。情報共有し、引き続き一致結束できる党組織に成長していきたい」と語った。