事業者間ローミングとは 携帯会社で非常時乗り入れ

携帯電話の「ローミング」導入に向け、有識者会議で発言する寺田総務相=28日午前、総務省
携帯電話の「ローミング」導入に向け、有識者会議で発言する寺田総務相=28日午前、総務省

総務省は携帯電話会社間で通信障害などの際に回線を乗り入れて緊急通報や通話などができるようにする「ローミング」の導入に向け検討している。事業者間ローミングについてQ&A形式でまとめた。

Q 総務省が導入の検討を始めた非常時の事業者間ローミングって何?

A NTTドコモやKDDI、ソフトバンク、楽天モバイルといった携帯電話会社が提携して、自社の契約者が通信障害や有事などで回線利用できなくなったときに、提携先回線に乗り入れることを可能にして、通信サービスを受けられるようにする仕組みだ。

Q 海外旅行のローミングと同じものなの?

A 海外旅行で国内で普段使っている電話番号とスマートフォンを、渡航先の国の携帯電話会社と契約をしなくても使えた経験があるかもしれない。「国際ローミング」というサービスで、これも事業者間ローミングの一種だ。

Q 国内ではこれまで行われていなかったの?

A 楽天が通信網整備の強化のため、KDDIと事業者間ローミング契約を結び、回線使用料を支払っている。楽天の契約者は地域によってはKDDIの通信網に乗り入れてサービスを利用している。

Q 一部事業者間で実施しているのならすぐに導入できるのでは

A 双方の回線網をつなぐ新たな通信経路を作り、通話やデータを正確に振り分けるためのシステム開発に時間がかかる。設備投資やローミング発動時の通信料をだれが負担するのかといった問題のほか、受け入れ時に通信混雑が起きて元々の利用者が使えなくなる危険性もある。携帯各社は導入に基本、賛成の姿勢だけれど、課題も多く、議論が尽くされる必要はある。

ローミング「一般通話も」、有識者会議で提起 各社は「緊急通報のみ」を主張

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