ポトマック通信

移民急増の風景

米首都ワシントンの中南米系ヒスパニック色の強烈さは日常生活でもいや応なく実感させられる。

まず典型的なアメリカ風レストランでも接客係はみな明らかにヒスパニック系の男女となった。明るい感じの若者たちに出身地を聞くと、エルサルバドルとかベネズエラという答えが返ってくる。

筆者としては10カ月ぶりのワシントンなのだが、この変化はまさに皮膚感覚だ。やはりメキシコ領からの大量の不法入国者と関係があるのだろう。なにしろこの1年8カ月、合計400万以上とも目されるヒスパニック系の人たちが正規の手続きを経ずに米国に入ってきたのだ。

ワシントンDCも外国人の身分を法的に取り締まらないと宣言した「聖域都市」である。だから報道されただけでも1万数千人の不法移民がすでに入ってきた。バウザー市長は緊急事態令を出し、移民対処のために州兵の出動も求めたが、出動は断られた。

もちろん不法入国者がすぐに就労するわけではないが、以前からのヒスパニック系人口の増加を加速させたのだろう。

この変化は首都郊外の韓国系スーパーマーケットにも及んでいた。この巨大な店もヒスパニック系スタッフばかりで、韓国色がすっかり薄れていた。(古森義久)

会員限定記事会員サービス詳細