「まちおこしの起爆剤に」高校生がクラフトコーラ作り 栃木・那須塩原市

クラフトコーラづくりを行う県立黒磯南高校の生徒ら=那須塩原市(村上正幸さん提供)
クラフトコーラづくりを行う県立黒磯南高校の生徒ら=那須塩原市(村上正幸さん提供)

栃木県那須塩原市の高校生がオリジナルのクラフトコーラ作りを進めている。同市内でクラフトコーラを販売する飲食店経営者やスーパーマーケットの関係者らが地域活性化や高校生たちの思い出づくりとして企画。高校生たちが考案したレシピで実際にクラフトコーラ作りも行われた。今後は商品化も予定されているという高校生コーラの味やいかに?

高校生によるクラフトコーラ作りを企画したのは、キッチンカーで料理の移動販売をしている村上正幸さん(40)ら。村上さんは同市内で居酒屋を経営していたが、新型コロナウイルス禍による客足の落ち込みを取り戻そうとキッチンカー事業を展開。そこでハンバーガーなどとともに売り出したのが、クラフトコーラだった。

ノンカフェインで身体にいいハーブ系のスパイスなどを使ったコーラは人気を呼び、県北地域でスーパーを展開する「ダイユー」(本社・那須塩原市)の、松本浩之取締役の目にとまり商品化。現在、「那須高原のクラフトコーラ」(シロップ)として販売されている。

ダイユーで販売されている「那須高原のクラフトコーラ」(村上正幸さん提供)
ダイユーで販売されている「那須高原のクラフトコーラ」(村上正幸さん提供)

「このクラフトコーラをまちおこしの起爆剤にできないか」。そう考えた村上さんは、多くの高校生にも思い出づくりに参加してもらおうと、学校を通して呼びかけた。

クラフトコーラ作りには県立黒磯、同黒磯南、同那須拓陽の3高校の生徒約30人が参加。8月には黒磯南高や、那須拓陽高を会場に実際のコーラ作りが行われた。村上さんのアドバイスで基本的な作り方を学んだほか、生徒らが考案したレシピをもとにお気に入りのコーラ作りにも挑戦した。

那須拓陽高ではクラフトコーラを牛乳で割って味わった。同高3年の阿久津幸介さん(17)は「炭酸が苦手な人も飲みやすいコーラができ、幅広い年代の人に飲んでもらいたい」と笑顔。同じく3年の菊池結稀さん(17)は「イメージに合わせて色を変えられることに驚きと楽しみを感じた。材料の違いを利用して好みのコーラを作っていきたい」と話した。

また黒磯南高3年の深沢穂々実さん(17)は「那須地域でクラフトコーラの認知度を上げて関わる学生や企業なども増やし、今後の活動につなげたい」と語った。高校生考案のクラフトコーラは村上さんが商品化に向けて味を微調整し、今年度中にもダイユー各店で販売する予定だ。

「高校生たちにとってクラフトコーラの味が母校を思いだすツールとなり、卒業してからも飲んでもらえたら、うれしい」と村上さん。ダイユーの松本取締役も「那須塩原に来たら飲みたいといわれるようなコーラに育てて、地域を盛り上げていきたい」と話した。(伊沢利幸)

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