中国・人民元が対ドルで14年8カ月ぶり安値

人民元紙幣
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【北京=三塚聖平】28日の上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで下落し、1ドル=7・24元台まで落ち込んだ。中国メディアによると、2008年1月以来、14年8カ月ぶりの元安ドル高水準を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅利上げを続けており、米中の金融政策の方向が異なることから人民元が売られやすい状況が続いている。

米長期金利の指標となる10年債利回りが上昇しており、人民元にとって圧迫要因になった。中国人民銀行(中央銀行)は28日、人民元取引の対ドル相場の基準値を1ドル=7・1107元に設定。前日の基準値より元安の設定だった。

中国経済を巡っては、厳格な「ゼロコロナ政策」が重荷となっている。習近平政権は金融緩和で景気を支える姿勢で、米中の金利差は拡大傾向にある。ただ、中国政府は人民元安への警戒を強めており、人民銀は今月20日に事実上の政策金利を据え置いている。

中国当局は、一方的な元安の進行が資本流出を招くことを警戒している。そのため急激な元売りを牽制(けんせい)しているが、これまでのところ為替介入は見送っているもようだ。

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