占領地のロシア編入「賛成が圧倒的多数」 「住民投票」開票結果

23日、ウクライナ南部ヘルソン州の市場に設けられた屋外投票所(タス=共同)
23日、ウクライナ南部ヘルソン州の市場に設けられた屋外投票所(タス=共同)

ロシアが占領しているウクライナ国内の4地域で行われたロシア編入への賛否を問う「住民投票」で、4地域の「選挙管理委員会」は28日までに、「圧倒的多数」が編入に賛成したとする暫定開票結果を公表した。タス通信が伝えた。投票を正当だと主張するロシアは直ちに4地域の併合手続きに着手する見通し。一方のウクライナは併合を認めず、領土の解放を進める方針だ。

住民投票は23~27日の日程で、東部ドンバス地域のドネツク、ルガンスク両州と、南部ヘルソン、ザポロジエ両州のロシア支配地域で行われた。

暫定開票結果によると、賛成率はドネツク州99%(投票率97%)▽ルガンスク州98%(同94%)▽ヘルソン州87%(同79%)▽ザポロジエ州93%(同85%)となっている。

ロシアが4地域を併合すれば、2014年の南部クリミア半島に続くウクライナ領の併合となる。ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、「偽りの住民投票への対処を期待する」と国際社会に訴え、「領土回復は現代兵器なしに不可能だ」として軍事支援の継続を求めた。

一方、メドベージェフ露国家安全保障会議副議長は27日、交流サイトに「ロシアにようこそ!」などと書き込んだ。

ウクライナの反攻に直面するロシアは、支配地域を併合して「ロシア領」とし、「侵略者には核使用も辞さない」との態度を示すことで、ウクライナに領土の奪還を断念させる思惑があるとみられている。

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