世銀 今年の中国成長見通し2・8%に大幅下方修正

米首都ワシントンにある世界銀行グループの本部(共同)
米首都ワシントンにある世界銀行グループの本部(共同)

【ワシントン=坂本一之】世界銀行は26日に発表した東アジア・太平洋地域の途上国に関する経済見通しで、中国の今年の成長率に関し4月時点の予想(5・0%)を大幅に下方修正し2・8%とした。習近平政権が新型コロナウイルスの感染拡大を押さえ込む「ゼロコロナ」政策を維持しているため経済活動が抑制されていると分析した。

世銀は、中国の「ゼロコロナ」政策の影響について工業やサービス業における生産活動や輸出に支障をきたしていると指摘。2021年の成長率8・1%から、今年は2・8%に急減速すると見込んでいる。

東アジア・太平洋地域全体の今年の成長率見通しは中国の影響で5・0%から3・2%に下方修正した。

中国を除いた成長率については、新型コロナウイルス禍からの景気回復などで4・8%から5・3%に上方修正した。

23年の成長率見通しは中国が4・5%、中国を除く東アジア・太平洋地域は5・0%とした。

同地域経済へのリスクとして「世界的な景気後退」を挙げ、輸出需要が減少する可能性を指摘した。欧米の大幅利上げなどによる影響にも懸念を示した。

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