都民の消防官

福生署消防司令補、定茂幸さん(58) 経験生かし消火を指揮

「第75回都民の消防官」を受章した福生消防署の定茂幸消防司令補(東京消防庁提供)
「第75回都民の消防官」を受章した福生消防署の定茂幸消防司令補(東京消防庁提供)

昭和58年の入庁以来、約7千件の災害に立ち向かって人命を守ってきた。「受章したからと肩肘を張らず今まで通りの仕事をしていきたい」と謙虚に語る。

麻布署を振り出しに一貫して消防活動に携わる。大きな功績が世田谷署時代の平成8年12月、世田谷区で発生した火災だ。5階建て建物の屋上に逃げ遅れた人がいるのを確認。煙が噴出する中で4人を果敢に救助した。

昨年2月、青梅市で約9・5ヘクタールが焼失する大規模な山林火災が発生。冬の強風で火が次々と燃え広がる中で消火活動に従事した。他の方面部隊の応援も入ったが、冷静にまとめあげて鎮火に貢献。死者は1人も出なかった。

現在は福生署で出場部隊の指揮を担うほか「特別操作機関スペシャリスト」として、はしご車などの操縦について後進への指導に当たる。朗らかな人柄と強いリーダーシップで信望は厚い。「隊員に現場から無事に帰ってもらうことを大事にしている」。使命感を胸に、現場に立っている。

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