安倍元首相国葬

反国葬デモに300人 仙台 通行人は冷ややか

安倍晋三元首相の国葬に反対するデモ活動の参加者=27日午後、仙台市青葉区(奥原慎平撮影)
安倍晋三元首相の国葬に反対するデモ活動の参加者=27日午後、仙台市青葉区(奥原慎平撮影)

安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)が営まれた27日午後、仙台市の繁華街でも国葬に反対するデモ活動が行われ、約300人(主催者発表)が「弔意の押し付け、許さないぞ」などと声を挙げながら市内を練り歩いた。安倍氏の死去を厳粛に悼む国葬に合わせたデモ活動を冷ややかに見つめる通行人もいた。(奥原慎平)

集合先の仙台市役所近くの公園で、主催した女性弁護士はあいさつで、「安倍政権の負の遺産を無くしていく。われわれが社会を良くしていく一つのムーブメントになれば幸いだ」と呼びかけた。

参加者は共産党や全日本年金者組合、市民連合など安倍政権に反対姿勢を鮮明にする団体ののぼりを掲げ、JR仙台駅前まで行進していく。デモ活動中、安倍氏の名前を呼び捨てにしても、人格攻撃や誹謗(ひぼう)中傷するような発言は確認されなかった。

デモ終了後、主催者の男性は産経新聞の取材に「われわれも安倍氏を悼む気持ちがないわけではない。銃撃事件は大変不幸なことで、あってはならない」と強調し、「悼むことと国葬は話が別だ。反社会的なカルト集団とずぶずぶの癒着関係にあった自民党の中心人物の安倍氏が、国葬に値する人物と評価できるわけがない。世論の大勢は国葬に反対だと示せたのではないか」と強調した。

とはいえ、国葬のさなかのデモ活動に理解が得られているかは疑問が残る。

仙台市の会社員男性(40)は「ちょっとひどいなと思う。人の死に対して、良くないのではないか。いよいよ日本もここまで来たかと」とあぜんとした様子でデモの参加者を見つめていた。

同市の男子学生(22)もデモ活動について「いま国葬をやっているのに、意味があるのか。何のためにやっているのか分からない」と冷ややか。柴田町の男子学生(22)は「遺族に対し、失礼ではないか」と述べ、あきれた様子だった。

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