安倍元首相国葬

最高警備 2万人態勢 警察バス数十台・テロ制圧部隊も

国会前を警備する警察官たち=27日午後、国会前(矢島康弘撮影)
国会前を警備する警察官たち=27日午後、国会前(矢島康弘撮影)

安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)が開かれた27日、警視庁は全国から派遣された警察官約2500人を含め最大約2万人の警察官を動員し、最高レベルの態勢で東京都内各所の警戒に当たった。会場の日本武道館(千代田区)周辺は、大勢の制服警察官や警備員が慌ただしく行き交い、物々しい雰囲気に包まれた。

今回の国葬警備は、安倍氏銃撃事件を受けて新たに制定された「警護要則」の下で行われた初の大規模警備。警察庁の露木康浩長官ら警察幹部が自ら会場などの関係先を視察して状況を確認するなど、かつてない緊張感の中で臨んだ。

この日、警察庁に設置された国葬に伴う警備対策室では露木長官が指揮を執り、警視庁も大石吉彦警視総監をトップとする「最高警備本部」を設置した。全国の警察から警護経験者の応援も得て、要人警護に当たる態勢を手厚くしたほか、会場の日本武道館や各国大使館など重要施設周辺に警察官を重点配置した。

日本武道館がある北の丸公園の入り口には、柵を設置して立ち入りを制限。銃器を装備して重武装テロを制圧する「緊急時初動対応部隊」(ERT)や爆発物処理班などを配置したほか、不審なドローン対策としてジャミング装置などの資機材も活用した。

靖国通り周辺の道路には警察のバスが数十台並んだ。一般献花台に向かう歩道には制服の警察官が隙間なく立ち、不審者に目を光らせた。献花台に向かう途中では手荷物検査を実施。献花の際には民間の警備員が、手荷物を献花台手前のテーブルに置くよう指示していた。献花を終えた人には警察官が「ここは一方通行です」などと呼びかけ、帰路を案内した。

警視庁は都内各地で行われた反対デモでの混乱や衝突などトラブルにも備えた。国会の正門前には数十台の警察車両が列を作り、大勢の警察官が警戒に当たるなど厳重な警備態勢が敷かれた。日本武道館に近い九段下交差点では、武道館方面へ向かおうとしたグループが、制止しようとする警察官ともみ合いになる場面もあった。

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