北朝鮮が国連演説 対米「融和」消え、米韓演習非難

26日、米ニューヨークの国連本部で演説する北朝鮮の金星国連大使(国連提供・共同)
26日、米ニューヨークの国連本部で演説する北朝鮮の金星国連大使(国連提供・共同)

【ソウル=時吉達也】北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使はニューヨークでの国連総会で26日、一般討論演説を行い、同日から日本海で始まった米韓合同演習について「導火線に火を付け、朝鮮半島を戦争の瀬戸際に追いやる非常に危険な行為だ」と非難した。

金氏は昨年の演説で、米国が軍事演習などの「敵視政策」を撤回すれば「(非核化交渉などに)喜んで応じる」とも言及していたが、今回は対米融和の可能性を示す文言が消えた。交渉に応じない姿勢を改めて強調した形だ。

金氏は、北朝鮮が核戦力の使用条件を法令で定め、有事の使用を辞さない姿勢を示したことに言及し「米国のよこしまで敵対的な政策が今日の現実を作ったと正しく認識しなければならない」と主張。国連の対北朝鮮制裁に対しても「米国が一方的に作り、圧迫する制裁を認めたことはなく、今後も認めない」と述べた。

韓国の国連代表部は金氏の演説を受けて発言を申請。北朝鮮の核・ミサイル開発が国際平和を脅かしているとし、米韓演習は「北朝鮮の軍事的脅威に対応するためのものだ」と反論した。これに対し、北朝鮮側は「朝鮮半島の状況に関し、韓国(の主張)は相手にしない」と突き放した。

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