猛虎復活 岡田氏に託す 15年ぶり再登板、育成手腕に期待

前回指揮をとった2008年の交流戦で藤川(右)を迎える岡田監督
前回指揮をとった2008年の交流戦で藤川(右)を迎える岡田監督

野球ファンが注視していた阪神の次期監督に、元監督の岡田彰布(あきのぶ)氏が内定した。早大から1980年にドラフト1位で阪神に入団し、85年には主力として日本一に貢献。2005年には監督としてリーグ優勝に導いた球団OBのスターに再び指揮を任せる。

岡田氏は15年ぶりの再登板。シーズン終盤に逆転されて優勝を逃した08年に退任して以降、真弓明信、和田豊、金本知憲(ともあき)、矢野燿大(あきひろ)と4人の球団OBが監督を務めたが、いずれも2位が最高成績だった。前回優勝時、ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之で鉄壁のリリーフ陣「JFK」を築き、多くの試合を勝ち切ったことは記憶に新しい。4人の監督が届かなかったわずかな差を埋めるタクトに期待がかかる。

球団はかねて、金本-矢野と築いた育成路線の継続を強調してきた。岡田氏は12年限りでオリックスの監督を退任して以降、評論家として阪神の戦いを熱心に見守っており、現状の戦力は熟知しているはずだ。

その育成手腕は過去の実績が物語る。03年にリーグ制覇を果たした星野仙一氏の後を受けて04年に就任すると、自由獲得枠で入団した鳥谷敬を開幕から先発に抜擢(ばってき)。球界を代表する遊撃手に育て上げたのは周知の通りだ。セットアッパーで起用した藤川は、通算243セーブの大投手に成長した。現チームには大山、佐藤輝といった大卒のドラフト1位野手が主力に名を連ね、高卒の投手には西純や森木がいる。ペナント奪回とともに、次のスターの育成も重要な課題といえる。

一方で、自身のまな弟子である鳥谷氏や藤川氏らの入閣も検討されるとみられ、11月で65歳になる岡田氏には次代を担う指導者育成も求められる。多くの重責を担える唯一の人材として白羽の矢が立った。

>阪神の次期監督に岡田彰布氏 2005年にリーグ優勝

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