都民の消防官

臨港署消防司令補、内藤伸幸さん(58) 舟艇のスペシャリスト

「第75回都民の消防官」を受章した臨港消防署の内藤伸幸消防司令補(東京消防庁提供)
「第75回都民の消防官」を受章した臨港消防署の内藤伸幸消防司令補(東京消防庁提供)

昭和61年に消防士に任命されて以来、36年以上にわたり、水難救助隊や舟艇の船長として、先頭に立って海上の安全を守ってきた。

東京消防庁で一番の速さを誇る水難救助艇「はるみ」の甲板長や、化学消防艇「すみだ」や「ありあけ」など数々の舟艇の船長を歴任。その実績が買われ、平成31年3月には、国内初導入のタグボート型の大型消防救助艇「おおえど」の初代船長に任命され、令和3年に舟艇のスペシャリストに認定された。

船舶火災や事故の災害現場で成果を上げてきた。平成16年6月、江東区青海の青海コンテナ埠頭(ふとう)で車両が転落。消防艇で出場し、夜間の上に、水深が17メートルという過酷な環境だったが、潜水活動を行い、わずか4分後に水没した車内から救出した。

まじめで包容力に富む人柄は、周囲からの信頼も厚い。高い指導力と時代の流れを捉えた職務執行能力を持ち、若手の育成にも取り組む。「後輩に安全運航と効率的な消火活動の大切さを伝えたい」と話した。

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