都民の消防官

向島署消防士長、松縄実さん(59) 地道な活動積み重ねる

「第75回都民の消防官」を受章した向島消防署の松縄実消防士長(東京消防庁提供)
「第75回都民の消防官」を受章した向島消防署の松縄実消防士長(東京消防庁提供)

昭和56年に入庁して以来、ポンプ車や化学車などの緊急車両を運転する「機関員」として約30年にわたって活躍してきた。同乗する隊員を確実に現場まで送り届けるため、迅速な現場臨場を目指しながらも、安全に事故なく到着することを最も重要視している。

機関員の仕事は地道な努力の積み重ねで成り立っている。

消火栓やプールなど消火活動で利用できる「水利」が管内のどこにあるか、速やかに現場に到着するためにどの道を通ればいいか。それらを知るために、非番の日でも自転車で管内を走り回り、道や消火栓の場所などを1つ1つ頭にたたき込んだ。

平成5年の大田区新蒲田の長屋住宅火災では、2番目に現場に到着。激しい火災だったが、迅速かつ適正な活動によって延焼を防止したとして、方面本部長賞をもらった。

今回の受章に「私でいいのかと戸惑っているが、激励してくれた上司や先輩、支えてくれた同僚、後輩のおかげ」と謙虚に語った。

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