安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)が行われた27日、大阪府や府内の多くの自治体でも庁舎などに半旗を掲揚したり、知事、市長らが東京の国葬会場に参列したりし、凶弾に倒れた安倍氏に弔意を示した。
府では本庁舎(大阪市中央区)、咲州庁舎(同市住之江区)に半旗を掲げ、国葬には吉村洋文知事と森和臣議長が参列。吉村氏は26日、2025年大阪・関西万博の誘致活動などでの政府との連携を念頭に「弔意をもってお見送りしたい。安倍総理には本当にお世話になった」と述べた。
「本当にお世話になった」と吉村知事
大阪市では、本庁舎(同市北区)の屋上に半旗を掲揚。国葬には松井一郎市長と大橋一隆議長が臨んだ。松井氏は26日、「いろんな形でご指導をいただいた。安らかに眠ってくださいという思い」と話していた。
堺市では永藤英機市長が国葬に出席。市役所本庁舎のほか、6区役所、水道局などの庁舎でも国旗や市章旗の半旗が掲げられた。
東大阪市は野田義和市長が「大阪府市長会長の立場」で国葬に参列。同市や八尾市の市役所では半旗を掲揚した。
岸和田市は市役所で業務時間中、正面玄関前で掲げている市章旗を半旗とし、弔意を示した。市広報広聴課は「半旗を掲げる理由を外部に対して表明したわけではないが、府の方針に準じた対応をした。市民から反対の声が多いとも聞いていない」と話した。
富田林市は市役所庁舎で半旗を掲揚。吉村善美市長は「市民一人一人に弔意の表明を求めるものではありません」とするメッセージをホームページに載せた。
北河内7市では、枚方など5市が市庁舎に半旗を掲揚したが、四條畷市と交野市は「国から通知がなかった」ため、特段の対応はとらなかった。また、北摂では高槻、箕面両市が市役所に半旗を掲揚する一方、吹田と豊中、茨木の各市は通常と変わらなかった。