米探査機、小惑星に突入 軌道変更で地球を防衛 実用化へ世界初実験

小惑星ディモルフォスに向かう探査機DARTのイメージ(NASAなど提供・共同)
小惑星ディモルフォスに向かう探査機DARTのイメージ(NASAなど提供・共同)

米航空宇宙局(NASA)と米ジョンズ・ホプキンズ大は26日、地球に衝突しそうな小惑星の軌道をずらして地球を守るプラネタリーディフェンス(惑星防衛)の確立に向け、探査機DARTを小惑星に突入させる世界初の実験に成功した。今回はデータを取るのが目的で、実験によって危険の生じない小惑星ディモルフォスを標的にした。

地球には日常的に、ちりや小さな隕石が宇宙から降っているが、これがもし140メートル級の隕石だと地表に直径1~2キロのクレーターが開く。その強烈な衝撃で多数の犠牲者を生みかねない。地球の近くを通る推定2万5千個のうち6割は未発見で、新たに脅威が特定される可能性もある。

DART本体は自販機ほどの大きさで、ミサイル誘導技術を応用してカメラで目標をとらえながら自動操縦で突入。その際の軌道の変化はわずかでも、地球衝突の10~20年前なら、その後の進路を大きくずらすことができる。ディモルフォスは直径約160メートル。地球から約1100万キロ離れており、より大きな別の小惑星ディディモスの周りを約12時間かけて回る。突入実験により、周期が10分前後短くなる見通しだ。(共同)

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