五輪汚職 「大広」ルート立件へ 元理事、収賄容疑で3回目

高橋治之容疑者
高橋治之容疑者

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、広告大手「大広」を大会スポンサー契約関連業務に参画させるよう広告大手「電通」幹部らに働きかけ、見返りに多額の資金を受け取った疑いが強まったとして、東京地検特捜部が大会組織委員会の元理事、高橋治之(はるゆき)容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=を立件する方向で捜査を進めていることが26日、関係者への取材で分かった。

大広ルートを巡っては、同社幹部が語学サービス系企業のスポンサー契約に関し電通を補佐する「販売協力代理店」に選ばれるよう高橋容疑者側に依頼。特捜部は、大広から高橋容疑者側に振り込まれた資金が賄賂にあたるとみて、大広本社を家宅捜索。幹部を聴取するなど捜査してきた。

高橋容疑者はこれまでに、大会スポンサー企業だった紳士服大手「AOKIホールディングス」に絡む受託収賄容疑で特捜部に逮捕・起訴されたほか、出版大手「KADOKAWA」に絡む同容疑でも6日に再逮捕されている。

KADOKAWAルートで特捜部は、高橋容疑者とともに同容疑でコンサル会社「コモンズ2」代表の深見和政容疑者(73)、贈賄容疑でKADOKAWA元専務の芳原世幸(としゆき)容疑者(64)ら2人を逮捕。14日にはKADOKAWA会長の角川歴彦(つぐひこ)容疑者(79)も逮捕した。

KADOKAWAは組織委とのスポンサー契約後、コモンズ2へコンサル名目で計約7600万円を支払っており、特捜部は全額を賄賂とみなしている。

大広ルートの立件に先立ち、特捜部は高橋容疑者らを勾留期限の27日に起訴する方針。

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