花田紀凱の週刊誌ウォッチング

(892)統一教会報道いつまでやるのか

世界平和統一家庭連合(旧:統一教会)渋谷家庭教会の外観=東京都渋谷区(関勝行撮影)
世界平和統一家庭連合(旧:統一教会)渋谷家庭教会の外観=東京都渋谷区(関勝行撮影)

こんなことをいつまでやっているのか。ほんとうにこんな記事を読みたい読者がいるのか。週刊各誌の統一教会報道。

今週も『週刊新潮』(9月29日号)はトップで「『麻生』が言い出しっぺ 『国葬』に葬られる『岸田〝統一教会〟政権』」。

岸田文雄総理に「『国葬』を進言したのは麻生太郎副総裁」という〝噂話〟から始まって、〈そして、国葬と並ぶもう一つの火種、統一教会問題で麻生氏はダンマリを決め込んでいる〉

〈国際勝共連合の機関紙「思想新聞」を遡(さかのぼ)っていくと、麻生氏の名前が頻出していたことがわかるのだ〉

頻出?

〈その一つが1981年11月22日に(以下あまりにバカバカしいので略)〉

〈また、翌82年の元日に発行された同紙(「思想新聞」)には、〈謹賀新年〉として麻生氏が年賀広告を掲出している〉

81、82年といえばもう40年以上前のこと。大げさに取り上げる話ではあるまい。

『週刊文春』(9月29日号)の「元信者が告白 『私たちは教団幹部の指示で下村博文の選挙を手伝った』」も同様。やったのはビラのポスティングで、〈手伝ったのは一日だけ〉。しかも2009(平成21)年。

『文春』のトップは「岸田首相に国葬を決断させた統一教会〝弁護人〟」。

文芸評論家の小川榮太郎氏を指すようだが、小川氏をクサしてるのかホメ上げているのかわからない。何のために取り上げたかわからないし、だいいち面白くもなんともない。

それより今、ぼくが『文春』の編集長なら「角川歴彦『乗っ取り人生』」、角川春樹氏、歴彦容疑者〈兄弟の愛憎の歴史〉にもっとページを割く。『新潮』の編集長なら「『ENEOS独裁会長』辞任の裏に『香川照之』超えの『性加害』」と「1億円持ち逃げ⁉ 『白鵬』の秘密を握る『大物マネージャー』が失踪していた」を右柱、左柱にする。

今週の必読は『ニューズウィーク日本版』(9・27)の特集「ウクライナ サイバー戦争」のみ。

(月刊『Hanada』編集長)

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