福島・浪江町で小中9校が合同閉校式 町長「心にぽっかり穴」

福島県浪江町で開かれた町立小中学校9校の合同閉校式。各校の校歌がピアノ演奏され、卒業生らが耳を傾けた=25日午前
福島県浪江町で開かれた町立小中学校9校の合同閉校式。各校の校歌がピアノ演奏され、卒業生らが耳を傾けた=25日午前

東京電力福島第1原発事故により一時全町避難となった福島県浪江町で25日、昨年6月までに閉校した小学校6校と中学校3校の合同閉校式が開かれ、卒業生でもある吉田栄光町長(58)が「心にぽっかり穴があく思い」と語った。卒業生が各校の校歌をピアノ演奏し、参加者は涙ぐんだり、口ずさんだりしていた。

吉田町長はあいさつで「子供たちの学びやとして、これまで本当にありがとうございました」と述べ、校旗に深々と礼をした。

来賓約50人以外の参加者は、卒業生ら15人ほどにとどまった。東京都世田谷区から訪れた卒業生、三原由起子さん(43)は「事故がなければみんながバラバラになることも、閉校することもなかった。こんな寂しい終わり方はない。11年以上たってまた傷つけられたような気持ちだ」と悲しげにつぶやいた。

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