ヤクルト、劇的なサヨナラV チーム牽引した村上はキャプテン山田を熱く抱擁

記者会見で笑顔を見せるヤクルト・村上宗隆(左) 右隣は高津臣吾監督 =25日午後、東京都新宿区・神宮球場(代表撮影)
記者会見で笑顔を見せるヤクルト・村上宗隆(左) 右隣は高津臣吾監督 =25日午後、東京都新宿区・神宮球場(代表撮影)

「ほっとして気分もいい」。優勝直後のインタビューでこう語ったヤクルト・高津監督は神宮の夜空の下で7度、宙を舞った。

球団29年ぶりのリーグ2連覇は劇的に決まった。息詰まる投手戦の均衡を破ったのは九回。内野安打と犠打で作った1死二塁の好機に、新人・丸山和の痛烈な打球が左中間を切り裂いた。サヨナラ勝利の瞬間、ベンチから選手たちがグラウンドに飛び出し、満員の本拠地が歓喜に沸いた。

「最高です」。村上は、男泣きするキャプテンの山田を熱く抱擁した。

最年少でリーグMVPに輝いた昨季に続き、今季もチームを牽引(けんいん)した。1964年の王貞治に並ぶ55本塁打。プロ野球新記録を打ち立てた夏場の5打席連続本塁打。ファンから〝村神様〟と称されるにふさわしい打棒だった。

価値ある一発も印象的だった。7月2日に史上最速で優勝マジックをともしたチームだが、その後は新型コロナウイルスの集団感染に見舞われた。8月26日から敵地横浜で迎えた2位DeNAとの3連戦。最大17・5あったゲーム差が4にまで迫られていた。

村上は第1戦で2発。ホーム17連勝中だった相手の勢いを止めた。3試合で4本塁打、9打点をマークして突き放した。プロ5年目にして、令和初の三冠王も視界にとらえ、指揮官も「チームが大変なときも孤軍奮闘で頑張ってくれた」とねぎらう。

試合後の優勝会見は、残っていた観客も球場の大型ビジョンで見届けた。村上は「この瞬間があるから苦しいときも耐えられる」と優勝に酔いしれた。締めくくりの言葉は「大きな目標として日本一がある。そこに向けて頑張りたい」。再びの歓喜を期待するファンが大きな拍手で包んだ。(田中充)

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ヤ1―0D ヤクルト、サヨナラでV

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