五輪商品売り上げを資金に 玩具会社、元理事への謝礼か

「サン・アロー」が東京五輪・パラリンピックの公式ライセンス商品として販売した大会マスコット「ミライトワ」(左)と「ソメイティ」のぬいぐるみ
「サン・アロー」が東京五輪・パラリンピックの公式ライセンス商品として販売した大会マスコット「ミライトワ」(左)と「ソメイティ」のぬいぐるみ

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会マスコットの公式ライセンス商品を販売した「サン・アロー」(東京)が、大会組織委員会元理事の高橋治之(はるゆき)容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=へ提供した計約800万円の一部に、同社のライセンス商品の売り上げが含まれているとみられることが24日、関係者への取材で分かった。特捜部は、サン・アローがライセンス商品の販売に関連する便宜を高橋容疑者に依頼し、その謝礼として資金を提供した可能性もあるとみて慎重に捜査しているもようだ。

サン・アローは別の玩具メーカーとともに、大会マスコットの「ミライトワ」と「ソメイティ」の公式ライセンス商品として、ぬいぐるみの製造・販売に必要な組織委の審査を受けた上で、組織委と契約。サン・アローは平成30年7月からぬいぐるみの販売を始めた。

関係者によると、サン・アローの幹部は組織委と契約後、高橋容疑者の知人が経営する企業を介し、高橋容疑者に計約800万円を提供したが、その原資には同社がライセンス商品の販売で得た売り上げの一部が含まれているとみられる。

特捜部は、サン・アローが組織委とライセンス商品の契約を結んだ経緯などについて、これまでに同社幹部や組織委関係者らを聴取。関係者によると、高橋容疑者は特捜部の調べに、受け取った資金は日本オリンピック委員会(JOC)前会長の竹田恒和氏(74)をねぎらうために「集めた」と供述した上で、「実際には渡していない」と説明。サン・アローへの便宜供与も否定している。

特捜部は組織委副会長でもあった竹田氏に、参考人聴取で一連の経緯を確認。竹田氏は資金の受領を否定しているという。

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