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正論

お彼岸に「美しい死」を考える 東京大学名誉教授・平川祐弘

公園に咲くヒガンバナ=令和2年9月、栃木県那須町蓑沢(伊沢利幸撮影)
公園に咲くヒガンバナ=令和2年9月、栃木県那須町蓑沢(伊沢利幸撮影)

お彼岸(ひがん)に墓参りをし、伸びた枝葉を切った。父母の墓に手をあわせ、次は私の番か、と思う。

病院での孤独死より在宅死望む

私は死についてあまり考えず年をとった。「一億玉砕」と戦争中、新聞は唱え、覚悟はした。だが若者は死の怖さを実感しない。軍の学校も平気で志願した。だが、昭和二十年春、ドイツが惨敗するや、「日本でよかったな。ベルリンにいたら、ヒトラー・ユーゲントとして首都防衛で死んでいただろう」と級友と噂した。「日本はもう勝てない」と感じていたが、ソ連参戦の時も、「負けないぞ。日本は降伏しないから」と中学生は強がりを言っていた。

東京大学名誉教授、平川祐弘氏
東京大学名誉教授、平川祐弘氏

疎開先では飢えが辛(つら)かった。不満を作文に書いて提出した。「君の意見は褊狭(へんきょう)だね」と担任に言われたが、ヘンキョーの意味が分からず、辞書を引いた。そんな生意気盛りのくせに、夜、発熱、「苦しい」と呻(うめ)いた。担任が聴きつけて「大声を出して他人に迷惑ではないか」と叱りながら私の体をさすってくれた。するとすぐ眠り込んだ。

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