中国、元公安次官にも死刑判決 党大会前に相次ぎ

中国吉林省長春市中級人民法院に出廷する元公安次官の孫力軍氏(中央)。同院が23日、微博(ウェイボ)の公式アカウントに投稿した(共同)
中国吉林省長春市中級人民法院に出廷する元公安次官の孫力軍氏(中央)。同院が23日、微博(ウェイボ)の公式アカウントに投稿した(共同)

【北京=三塚聖平】中国国営新華社通信によると、吉林省長春市中級人民法院(地裁)は23日、収賄罪などに問われた孫力軍(そん・りきぐん)・元公安次官に執行猶予(2年)付きの死刑判決を言い渡した。公安・司法部門の元幹部に対する有罪判決が続いており、習近平国家主席が最高指導者として3期目続投を目指す10月の中国共産党大会を前に党内の引き締めを強めているもようだ。

孫氏に対し、生涯にわたる政治的な権利の剝奪や、全ての個人財産の没収も言い渡した。執行猶予が過ぎた後には無期懲役となるが、減刑や仮釈放は許さないとしている。

判決では、孫氏が2001~20年に公安次官などを務める中で、職権や地位を利用して計6億4600万元(約130億円)相当の金品を違法に受け取ったと認定した。

今月21日には、孫氏の「政治派閥」の一員とされ、収賄罪などに問われた公安部門系の元地方幹部3人に相次ぎ有罪判決が言い渡された。22日にも、収賄罪などに問われた前司法相の傅政華(ふ・せいか)氏に、執行猶予(2年)付きの死刑判決が言い渡されている。絶大な権力を持つ公安・司法部門を完全に掌握するため、習氏が政敵の排除を進めているとみられる。

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