藤井五冠が羽生九段に勝ち準決勝進出 JT杯

藤井聡太五冠(酒巻俊介撮影)
藤井聡太五冠(酒巻俊介撮影)

将棋の藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=は23日、札幌市で指された第43回将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)の準々決勝で羽生善治九段(51)に67手で勝ち、2年連続で準決勝進出を決めた。

準決勝は、藤井五冠対稲葉陽八段(34)、永瀬拓矢王座(30)対斎藤慎太郎八段(29)の顔合わせとなった。

JT杯は前年度の優勝者やタイトルホルダー、賞金ランキング上位者の計12人がトーナメントで戦う。藤井棋聖は4年連続4回目の出場、羽生九段は33年連続33回目の出場。

この日の対局は藤井五冠の先手で開始。戦型は横歩取りで、飛車交換の激しい戦いとなった。強気の攻めの応酬となったが、最後は藤井五冠が抜け出し、押し切った。対戦成績は藤井五冠の6勝1敗となった。

終局後、藤井棋聖は「短い持ち時間の中、判断がつかない局面が多かった。踏み込んでいって勝ちに結びつけることができた」、羽生九段は「序盤から激しい将棋となった。どこかで手を戻す手を考えるべきだった」と、それぞれ語った。

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