イラン大統領、核合意再建へ米不離脱の「保証」必要

イランのライシ大統領=21日、米ニューヨーク(共同)
イランのライシ大統領=21日、米ニューヨーク(共同)

【ニューヨーク=平田雄介】イランのライシ大統領は21日、ニューヨークの国連総会で演説し、再建交渉中のイラン核合意の復活には、米国が将来的に再び離脱することはないとの「保証や確証」が必要だとの考えを示した。米国が2018年に再発動した制裁を「イラン国民に対する罰で、大量殺戮(さつりく)兵器だ」と非難した。

イラン核合意は、イランが核開発を制限する代わりに、米英仏独露中が対イラン制裁を解除する内容で15年に締結された。イランによる「原子力の平和利用」は認めつつ、核兵器の開発を阻止する狙いがあった。その後、トランプ前米大統領が18年に離脱を一方的に宣言し、イランはウラン濃縮活動を再開している。

ライシ師は演説で「私たちの願いはただ一つ、公約を守ることだ」と述べ、再建交渉が妥結し核合意が復活した場合に、米国が約束を守るかどうか「保証や確証なしに信頼できるのか」と訴えた。

核合意再建を目指す米国とイランの間接協議は双方の主張に隔たりがあり、停滞している。米欧は、イランの過剰な要求が原因とみて、イラン側の合意再建意欲に疑念を持っている。ライシ師は「イラン国民の利益が保証されるのであれば、公正に問題を解決する強い意志がある」と主張した。

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