VRで「ながらスマホ」の危険性体験 さいたま市

仮想現実(VR)対応ゴーグルを装着し、自転車運転中の「ながらスマホ」を疑似体験する参加者=22日午前、さいたま市北区(星直人撮影)
仮想現実(VR)対応ゴーグルを装着し、自転車運転中の「ながらスマホ」を疑似体験する参加者=22日午前、さいたま市北区(星直人撮影)

自転車運転中にスマートフォンを操作する「ながらスマホ」による交通事故を防ぐことを目的に、仮想現実(VR)を活用して危険性を疑似体験できる仕組みをKDDIなどが開発し、22日、さいたま市で体験会が開かれた。自転車に乗る際にスマホを使うことは、運転中の判断力などにどのような影響を与えるのか。体験会に参加して実際に味わってみた。

体験会は秋の全国交通安全運動(21~30日)に合わせて埼玉県警大宮署が開いた。ブレーキをかけるまでの時間がどれだけ長くなるかを算出し危険性を認識してもらおうという企画で、会場のさいたま市北区役所を訪れていた人たちに呼びかけて実施した。

VR対応ゴーグルとヘッドホンを装着して「ながらスマホ」の世界に飛び込んでみると、スマホ使用によってどれだけ視界が狭くなるかを臨場感あふれる映像で実感できる。

前方の物陰から歩行者が飛び出してきた。あわててブレーキをかける。要した時間は2・64秒。後で計測したスマホを使っていない状態と比べると1・2秒長く、歩行者にぶつかり事故が起きると判定された。

体験会に参加した曽根原幸子さん(55)は、買い物などで日常的に自転車を使っているといい「全く見えなくなると思った。子供にも体験させたい」。大宮署の吉田勝則交通課長は「ルール違反が大きな交通事故につながる。危険性を理解してもらい、事故の防止につなげたい」と期待を語った。(星直人)

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