関西電力、高浜原発3、4号機を40年超運転に向け特別点検

関西電力高浜原発の左から3号機、4号機=福井県高浜町(本社ヘリから)
関西電力高浜原発の左から3号機、4号機=福井県高浜町(本社ヘリから)

関西電力は22日、高浜原発3、4号機(福井県高浜町)について、運転開始から40年超の運転に向けた特別点検を実施すると発表した。国は原発の運転期間を原則40年としており、延長には原子力規制委員会の承認が必要。原発の状態に問題がなければ規制委への延長申請を目指す。

高浜3、4号機は昭和60年に運転を開始し、令和7年に稼働から40年を迎える。現在3号機が運転中、4号機が定期検査中で、延長認可の申請期限は3号機が6年1月、4号機が同6月となっている。

特別点検は原子炉容器や原子炉格納容器の欠陥の有無などを確認する。3、4号機は蒸気発生器の伝熱管が損傷するトラブルが発生したことがあり、設備の信頼性向上のため蒸気発生器の取り換えや保修点検建屋の設置についても検討を進める。

関電の原発では、高浜1、2号機と美浜3号機(同県美浜町)の3基の運転延長が認可されている。美浜3号機は昨年6月、運転期間を「原則40年、最長で延長20年」とする現行ルール下で初めて再稼働し、約4カ月間運転した。

記者会見する関西電力の森望社長=22日午後、大阪市北区(井上浩平撮影)
記者会見する関西電力の森望社長=22日午後、大阪市北区(井上浩平撮影)

この日会見した森望社長は、高浜3、4号機の延長申請について「データの確認・評価をしっかりと行い、その上での判断となる」とした上で、「当社としては40年超原発の運転と、原発7基体制を目指している。条件が整えば進めたい」と語った。

森社長はまた、電力の余力を示す供給予備率の今冬の見通しについても説明。管内は最も厳しい1月で4・8%と見込まれ、安定供給に最低限必要な3%を上回る。ただ厳しい状況は続くとして、12月~来年3月に「冬の節電プロジェクト」を実施するとした。節電に協力した家庭に、電気代などに充当できるポイントを付与するなどの取り組みを今夏より拡充して実施。9月29日から受け付ける。(井上浩平)

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