将棋の里見女流五冠、棋士編入試験第2局始まる

棋士編入試験五番勝負の第2局に挑む里見香奈女流五冠=22日午前、東京・千駄ケ谷の将棋会館(日本将棋連盟提供)
棋士編入試験五番勝負の第2局に挑む里見香奈女流五冠=22日午前、東京・千駄ケ谷の将棋会館(日本将棋連盟提供)

将棋の里見香奈女流五冠(30)=清麗・女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花=が女性初の棋士を目指す棋士編入試験五番勝負の第2局が22日午前、東京・千駄ケ谷の将棋会館で始まった。試験は新四段の5人と1カ月に1局のペースで対戦し、3勝すれば合格。過去の将棋界で女性の棋士はおらず、里見女流五冠は棋界初の偉業に挑んでいる。

8月に行われた第1局は徳田拳士四段(24)に惜しくも敗れ、編入試験は黒星スタートとなった。

第2局の対戦相手は岡部怜央四段(23)。今春、棋士養成機関「奨励会」の三段リーグ戦で四段昇段の成績を収め、4月に棋士となった。今年度の公式戦での成績は6勝6敗(テレビ棋戦除く)。一方、里見女流五冠の男性棋士との公式戦成績は今年度、8勝6敗と勝ち越している。

この日の対局は将棋会館で最も格の高い「特別対局室」。午前10時に対局が始まると、先手の里見女流五冠は得意の中飛車を採用した。一方、岡部四段は居飛車での将棋となった。

将棋のプロには棋士と女流棋士がいる。棋士になるには奨励会を卒業するか、編入試験で合格することが条件。現行制度の編入試験の受験者は今泉健司五段(49)、折田翔吾四段(32)に続いて里見女流五冠が3人目。過去2人の受験者はいずれも合格している。このほか、アマチュア強豪の小山怜央さん(29)=横浜市、将棋講師=が今月、元奨励会員以外で初めて受験資格を得ている。

里見女流五冠は島根県出雲市出身。女流棋士として活躍する一方で、奨励会三段まで昇段したが、平成30年に年齢制限のため、退会した。終盤の鋭い攻めが持ち味で、「出雲のイナズマ」と呼ばれる。

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