部分動員令「数カ月は戦況に影響なし」と米研究所 捕虜交換でウクライナ兵215人解放

ロシアとの捕虜交換で解放され国旗を掲げるウクライナ軍の兵士ら=21日、ウクライナ北部チェルニヒウ(ウクライナ保安局提供、AP=共同)
ロシアとの捕虜交換で解放され国旗を掲げるウクライナ軍の兵士ら=21日、ウクライナ北部チェルニヒウ(ウクライナ保安局提供、AP=共同)

米シンクタンク、戦争研究所は21日、ロシアのプーチン大統領が署名した部分動員令は今後数カ月間の戦況に影響を与えないとの分析を発表した。冬にかけてのウクライナ軍による占領地奪還にも影響しないとした。ウクライナ軍のザルジニー総司令官は21日、自発的か動員かにかかわらずロシア軍を撃退すると強調した。

ロシアとの捕虜交換で解放されたウクライナ軍の兵士ら=ウクライナ北部チェルニヒウ州(ウクライナ保安局提供、ロイター=共同)
ロシアとの捕虜交換で解放されたウクライナ軍の兵士ら=ウクライナ北部チェルニヒウ州(ウクライナ保安局提供、ロイター=共同)

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日までに、ロシアと捕虜交換が行われ、ウクライナ側の兵士215人が解放されたと発表した。ロシア側には拘束中の親ロシア政党の指導者メドベチュク氏を含む55人を解放したと明らかにした。ロイター通信は、交換は侵攻後最多規模だと伝えた。

交換には南東部マリウポリで戦ったウクライナ内務省系軍事組織「アゾフ連隊」の司令官や兵士計108人が含まれた。ロシア側の捕虜となり死刑判決を受けた英国人とモロッコ人を含む外国人10人も解放された。

ロシア側から解放され、ビデオ通話でウクライナのゼレンスキー大統領と話す司令官ら=トルコ国内(ウクライナ内務省提供、ロイター=共同)
ロシア側から解放され、ビデオ通話でウクライナのゼレンスキー大統領と話す司令官ら=トルコ国内(ウクライナ内務省提供、ロイター=共同)

「ロシアに侵攻の罰を」 ゼレンスキー氏、国連演説

ゼレンスキー大統領は21日、国連総会の一般討論演説で、ウクライナに侵攻しているロシアのプーチン大統領が部分的な動員を表明したことなどを受け「ロシアは戦争を欲している」と指摘、終結のためには「侵攻という犯罪への罰」をロシアに科すことが必要だと訴えた。

演説は事前録画の動画を放映する形式で行われた。演説後、多くの外交官が立ち上がり、総会議場には大きな拍手が響いた。

ゼレンスキー氏は「平和のための策」として、侵攻に対する罰や人命の保護など五つの条件を提示。ロシアを孤立化させるため、国際機関の意思決定から排除し、国連安全保障理事会の常任理事国が持つ拒否権を「剝奪すべきだ」と訴えた。(共同)

「無意味な戦争」  露動員令にデモ、各地に広がる

国連総会の一般討論で放映されたウクライナのゼレンスキー大統領のビデオ演説=21日、ニューヨーク(AP=共同)
国連総会の一般討論で放映されたウクライナのゼレンスキー大統領のビデオ演説=21日、ニューヨーク(AP=共同)
21日、ロシア・サンクトペテルブルクで、拘束された抗議デモ参加者(タス=共同)
21日、ロシア・サンクトペテルブルクで、拘束された抗議デモ参加者(タス=共同)
国連総会議場で放映されたウクライナのゼレンスキー大統領のビデオ演説=21日、ニューヨーク(ゲッティ=共同)
国連総会議場で放映されたウクライナのゼレンスキー大統領のビデオ演説=21日、ニューヨーク(ゲッティ=共同)

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