御嶽海、力なく土俵割る 在位4場所で大関陥落

【大相撲九月場所10日目】黒星の御嶽海=両国国技館(撮影・佐藤徳昭)
【大相撲九月場所10日目】黒星の御嶽海=両国国技館(撮影・佐藤徳昭)

大相撲秋場所11日目、かど番の大関御嶽海は佐田の海の突き落としに敗れ、3勝8敗で負け越しが決まった。来場所は関脇に転落する。

土俵下に飛び出した御嶽海が口を結び、視線を落とした。6日目からの6連敗で、あえなく負け越し。新大関から在位4場所での関脇への陥落は、昭和44年名古屋場所に現行のかど番制度となって以降では、武双山と貴景勝の2場所、三重ノ海の3場所に次ぐワースト4位の記録である。

この日は佐田の海相手に左で押っ付けながら前に出たものの、土俵際で余裕を持っていなされ、突き落とされた。玉鷲に逆転負けした10日目同様、長所である詰めの良さは発揮されず、伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「あまり気合いが入っていない、今場所は。雑な相撲を取らないようにしないといけない」と指摘する。

御嶽海は右肩を痛めた影響もあって夏場所が6勝9敗。名古屋場所は2勝4敗と黒星が先行したところで新型コロナウイルス関連による休場となり、今場所を「2場所連続かど番」という異例の形で迎えていた。負傷箇所を回復させる時間的な余裕が出来たことは決してマイナスでなかったはずだが、結果にはつなげられなかった。

オンライン取材に姿を見せなかった御嶽海。長い年月を要して、ようやくつかんだ大関の座も、勝ち越せたのは11勝を挙げた春場所のみだ。九州で2桁勝利を挙げて大関に返り咲けるか。20代最後の場所で出直しとなる。(宝田将志)

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