ダイキン 半導体を自社開発へ 効率化、安定供給に

ダイキン工業は21日、半導体の自社開発を進め、令和7(2025)年から空調機器に順次搭載すると明らかにした。半導体の性能を上げて複雑な制御を可能にすることで、製品の省エネ性能を引き上げる。ダイキンは半導体の設計まで携わり、製造は委託する。

国際エネルギー機関(IEA)によると、2050年のエアコンによる電力需要は15年比で3倍になると予測されている。そこでダイキンではエアコンの電力消費の約8割を占める圧縮機(コンプレッサー)の効率化に取り組んでおり、半導体の高性能化が必要となっている。

同社の担当者は「汎用(はんよう)の半導体では圧縮機のきめ細かな制御が難しい」と説明。開発に伴い、半導体メーカーと協力体制を強化することで、半導体の安定供給も見込む。開発にあたっては数十億円規模で段階的に投資を行い、専門人材の採用や育成も進める。

また、レアアース(希土類)を使用しないモーターを実用化し、令和5年度から一部の空調機器に搭載する計画も発表した。あわせて家庭用とビル用空調機器で7年度までに重レアアースの使用量をゼロにすることも目指す。省資源化を進めるとともに、中国などの一部の国から原材料を調達することによる地政学リスクへの対処が目的という。(桑島浩任)

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