プーチン氏「部分的動員」を発表 ウクライナ苦戦

国民向けに演説するロシアのプーチン大統領=21日、モスクワ(ロシア大統領府提供、AP=共同)
国民向けに演説するロシアのプーチン大統領=21日、モスクワ(ロシア大統領府提供、AP=共同)

ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナでの軍事作戦に関してテレビ演説し、「部分的動員」を可能にする大統領令に署名したと発表した。露軍はウクライナ東部ハリコフ州からの撤退に追い込まれるなど苦戦しており、兵員の増強が不可避だと判断したもようだ。

プーチン氏は演説の中で、軍務経験のある予備役のみを動員の対象にすると説明。東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)の「解放」をめざすという軍事行動の主要目的は変わらないと述べた。

その一方、プーチン氏は「領土保全が脅かされればあらゆる手段を講じる」と述べ、核兵器の使用を辞さない姿勢を示した。ロシアはドンバスや南部2州で23~27日、ロシア編入について問う「住民投票」を行う計画。「投票」で住民が編入に賛成したと主張し、占領地域の併合を宣言するものとみられている。

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