壁画絵師のキーヤンが小作品を集めた初めての個展 京都

3層のアクリル板を重ねた新たなアートワーク
3層のアクリル板を重ねた新たなアートワーク

「キーヤン」の愛称で親しまれている京都の壁画絵師、木村英輝さん(80)が、京都市内の空き店舗を舞台に個展を開催しています。展示しているのは、壁画ではなくキャンバスに描かれた小さな作品ばかり。新型コロナウイルス禍で壁画の依頼が減ったことから、スタジオで小作品を制作する機会が多くなり、これまで描いた小作品を集めたそうです。

空き店舗に飾られた約40点の作品。最近は円形のキャンバスに描くことに凝っているという
空き店舗に飾られた約40点の作品。最近は円形のキャンバスに描くことに凝っているという

個展は東京・北青山で5月19日から29日まで開催され、大好評のうちに終了しました。今回は地元・京都での開催となります。木村さんは「展示目的で絵を描いたことはないが、楽しんでもらいたい」と話しています。

アパレルブランドの空き店舗を利用した会場に飾られたのは約40点。コイやトラ、蓮などの木村さんの得意なモチーフを、キャンバスや屏風などにアクリルガッシュと呼ばれる現代的な画材を使って描いています。

アパレル店の空き店舗に飾られた約40点の作品
アパレル店の空き店舗に飾られた約40点の作品

今回、新たに試したアートワークも披露しました。3枚のアクリル板にそれぞれ同じモチーフで描いて、それらを重ねて立体的に見せた作品です。一番奥にはミラーを配して奥行きを演出。コイや蓮など4種類があります。木村さんの夢に出てきたことから思いついた手法だそうです。

作品のなかには襖絵も
作品のなかには襖絵も

木村さんは、もともとロックイベントのカリスマプロデューサーでした。絵筆を握り始めたのは還暦のころ。京都市立芸術大学出身で、大学で講師をしていたこともあり、プロデューサー時代もポスターやパンフレットの絵を描く機会があったそうです。「額に入った絵は好かん。生きた絵を市井に描きたい。すべてはなりゆき。カッコええことしたい」が口癖です。

故・樹木希林さん邸にも飾られている枯れた蓮をモチーフにした板絵
故・樹木希林さん邸にも飾られている枯れた蓮をモチーフにした板絵
ゴリラとトラを描いたユニークな作品
ゴリラとトラを描いたユニークな作品

約20年で描いた壁画は200点以上。天台宗の三門跡の一つ、京都の青蓮院の60面の蓮の襖絵や広島カープの本拠地、マツダスタジアムのコイの巨大壁画などが代表作です。(田中幸美)

個展会場の夜の外観
個展会場の夜の外観


≪開催概要≫

Ki-Yan Collection KYOTO

【会期】2022年9月17日(土)~9月28日(水) ※20日(火)休み

【会場】京都市中京区御幸町六角下ル伊勢屋町348のコンクリート造建物1・2階

【主催】キーヤンスタジオ

【公式HP】https://ki-yan.com/news/43415.html

【問い合わせ】075・746・3777(キーヤンスタジオ祇園本店)

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