海洋生物9割に気候影響 今世紀末 水産物打撃も

気候変動が進むと今世紀末までに、海の生物の約9割に悪影響が及ぶ恐れが強いとの分析を、カナダ・ダルハウジー大などのチームが20日までにまとめた。生態系の変化や生物多様性の喪失、水産物の安定供給に支障が出るとした上で「影響は将来の温室効果ガス排出量に大きく左右される」と指摘、排出削減対策の強化を促した。

チームは、気候変動に伴い水温上昇が激しくなる水深100メートルまでに生息する動物や植物など約2万5千種を分析。影響の受けやすさや新しい環境への適応性などからリスクを「重大」「高い」「中程度」「無視できる」の4段階に分類した。

化石燃料に大きく依存して温室効果ガスの排出が今のペースで続く場合、2・7%の種でリスクが「重大」、84・4%で「高い」となり、合わせて9割近くが今の分布域で生息できなくなるといった危険性があると推定。大型で寿命が長く、生息域が限られる種が最も脆弱で、低緯度地域ではサメやエイ、哺乳類の75%以上が「重大」または「高い」に該当した。

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