感染対策と経済活動両立に注力 埼玉・大野知事インタビュー

インタビューに応じる大野元裕知事=20日午前、埼玉県庁(中村智隆撮影)
インタビューに応じる大野元裕知事=20日午前、埼玉県庁(中村智隆撮影)

埼玉県の大野元裕知事は20日、先月末で就任から3年を迎えたことを受け、産経新聞のインタビューに応じた。目下の懸案である新型コロナウイルス対応に関し、感染対策と社会経済活動の両立に注力する姿勢を重ねて強調し「ワクチンが一番効く」として県民に対し接種を呼び掛けた。

大野氏は、コロナ対応の方向性として「死者を減らす」という目標に力点を置くと表明した。26日から全国一律で感染者の全数把握が簡略化されることに関連し、発生届対象外の感染者の病状が急変したケースなどに対処できるよう体制の構築を急ぐ方針も示した。

再選出馬が有力視されている次期知事選への対応については「現時点で確固たる考えはない」と述べるにとどめた。ただ、任期満了が来年8月末であることから、遅くとも同年春の大型連休までに出馬の可否を表明すると示唆した。

「死者減らす」を目標に 

≪大野氏一問一答≫

--新型コロナウイルスの感染状況は

「減少傾向だが予断は許さない。高齢者施設への対応徹底などで『死者を減らす』という戦略目標に注力する」

--埼玉県は30日にオミクロン株のワクチン接種を始める

「ワクチンは死者を減らすことができる。経済を進めるにもワクチンが一番効く。従来のワクチンも含め可能な人はすぐに接種してほしい」

--感染者の全数把握が簡略化される

「発生届の対象外となる人でも急変することがある。検査体制を強化し、症状が悪化したときに必要な医療に結び付ける体制を構築する」

--DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に力を入れている

「コピー使用量を全庁平均で2年前と比べ40%減らし、ウェブ会議も積極的に活用している。当初は私が上から〝腕力〟でやったが、今は若手職員を中心にボトムアップで取り組んでくれている」

--災害への対応は

「平時から災害のシナリオを想定し、消防など関係機関と協力できる体制を築く『埼玉版FEMA』の取り組みを進めている。今年度は地震と大雪のシナリオを新たに作る。これまでの風水害と合わせて図上訓練を繰り返し災害対応力を高める」

--安倍晋三元首相の国葬に参列すると表明した

「国の公の行事である以上、県の行政トップが出ることは当然だ」

--就任から3年が経過した

「新型コロナ感染拡大防止を最優先し、『ポストコロナ』を見据えた社会経済に対応する。原油・原材料価格の高騰対策にも全力で取り組むことが残り1年の課題だ」

--次期知事選に出馬する考えは

「現時点で出馬、不出馬の確固たる考えはない」

--来年の大型連休までには結論を出すか

「大型連休までにやらないと、仮に選挙をやるとしたら準備が難しいだろう」(中村智隆)

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