怖い「線状降水帯」 大雨災害呼ぶメカニズムは

台風14号の影響で、欠航便が相次ぐ羽田空港。電光掲示板には「欠航」の文字が並んでいた=19日午後、羽田空港(三尾郁恵撮影)
台風14号の影響で、欠航便が相次ぐ羽田空港。電光掲示板には「欠航」の文字が並んでいた=19日午後、羽田空港(三尾郁恵撮影)

気象庁は台風14号の影響により線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があるとして警戒を呼びかけている。線状降水帯は近年続発する豪雨災害の主な要因とされている。どんなメカニズムなのか。

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次々と発生した積乱雲が風に流されて線状に連なり、同じ地域に大量の雨を降らせる線状降水帯。気象庁によると、降水帯の長さは50~300キロ程度、幅は20~50キロ程度に及ぶ。一つの積乱雲の持続時間は1時間前後だが雲が次々と発達し、風に流されながら列になることで、同じエリアに長く雨を降らせる。

広く知られるようになったのは平成26年8月に広島県で土砂災害を引き起こした豪雨だ。鬼怒(きぬ)川の堤防決壊などが起きた関東・東北豪雨(27年9月)では少なくとも線状降水帯が10個発生。西日本豪雨(30年7月)も、15個の降水帯ができていたとの分析もある。

こうした命を奪いかねない危険な豪雨は増加傾向にある。気象庁気象研究所の分析では、線状降水帯を含む3時間雨量が130ミリ以上の集中豪雨の頻度は、昭和51年に比べ令和2年時点でほぼ倍増している。


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