エリザベス女王 国葬 天皇陛下らご臨席

ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた、エリザベス英女王の国葬=19日(AP)
ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた、エリザベス英女王の国葬=19日(AP)

【ロンドン=板東和正】8日に96歳で死去したエリザベス英女王の国葬が19日午前11時(日本時間午後7時)から、ロンドン中心部のウェストミンスター寺院で執り行われた。国葬には天皇、皇后両陛下が参列され、バイデン米大統領ら各国から約500人の元首や首脳らが出席した。英史上最長の約70年にわたり在位し、英国民だけでなく世界の人々から敬愛された女王と最後の別れを惜しんだ。

国葬には、新国王チャールズ3世(73)ら英王室メンバーやトラス首相らも参列。ロイター通信などによると、出席者は外国の要人を含めて2千人ほどに上った。

ロンドン市内は18日から大規模な交通規制が敷かれ、厳戒態勢に入った。19日は女王を悼む人らが100万人規模で集まると見込まれ、警察官1万人以上が動員されるなど、2012年のロンドン五輪を上回るロンドン史上最大の警備態勢となった。国葬当日は休日とされ、英国内の商業施設や観光施設は営業を取りやめた。

国葬開始96分前からは96歳で亡くなった女王をしのび、1分ごとに鐘が鳴らされた。国葬ではトラス氏が聖書の一節を読み上げて追悼。英国国教会の最高位聖職者であるカンタベリー大主教は、女王が21歳の誕生日の演説で自身の人生を国民への奉仕にささげると誓ったことについて「これほどまで約束が守られたのはまれだ」とし、「奉仕する人々は愛され、記憶される」と女王をたたえた。英全土では2分間の黙禱(もくとう)がささげられた。

国葬終了後、国王らが葬列を組んで行進、ひつぎは霊柩(れいきゅう)車でロンドン郊外のウィンザー城に運ばれ、城内の聖ジョージ礼拝堂の一角に埋葬される。

国葬はテレビやインターネットで生中継された。英紙エクスプレスなどによると、世界の視聴者数は、1997年に営まれたダイアナ元皇太子妃の葬儀(推定25億人)よりも多い41億人になると予想されている。

女王は1952年2月に王位継承。53年6月に戴冠(たいかん)した。2007年12月20日、英史上最高齢の君主となり、15年9月9日、在位期間が英史上最長になった。

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